Diary of A Not-So-Madman
たーげぶっふ

December Part 3

今年最後のNは3連続レッスン(2003/1/3)
12月28日
今年最後の英会話は、初めて3連続レッスンに挑戦。 集中力が最後まで持つか!?
受付でチェックインし、当たる講師の名前を告げられる。
「本日は5番でデイモン、1番でパム、4番でガブリエルです」
「うげっ!パム!?戻ってきたの?」
思わず叫んでしまった。 実は、レッスンが終わったあとOへ遠征しようと企んでいたのだが、 おかげでその手間が省けた。確かに講師室から彼女の声が聞こえてくる。 自然とドキドキしてきた。 ちなみに今日も6人しか講師陣がいない。しかも、うち2人がヘルプ。 いちばんの古株はパムになってしまう。
ひとつめのデイモンはひょろっと背の高い黒人。
Kからヘルプに来たそうな。 自分が例によって野茂トレーナー着ていたので、 "Are you Dodgers' fan?"と尋ねられ、「そうだ」と答えるとがっちり握手。 ケンとはえらい違いじゃ(笑)。
元NAVYにいたそうで空母に乗っていたらしい。 うひゃ!すばらしい!! 思わず「パイロットだったんですか?」と聞いてしまった。 彼はエンジニアだったそうである。 さっそく自分は飛行機が好きでアメリカへエアーショーを見に行った話をする。 彼のほうはサンディエゴのエアーショーの話をしてくれて、さっそく意気投合。 空母で航海しているとき、艦載機が着艦する際の事故を何度も見たことがあるそうである。 うわー!もっとミリタリーについて話したい〜!!
レッスンはExplain Yourselfの本でお正月のページ。 「シメカザリ」とは何か?「オセチ」とは何か? 「初詣」とは何か?「オミクジ」とは何か? など、日本古来のしきたり、食べ物、文化等を説明しなくてはならなかった。 こういうのをやると、ずいぶんと自分の国について知らないもんだな〜と思い知らされる。 デイモンの奥さんは日本人らしく、そのせいかわしらよりも日本のことを知っていたりする。 日本について語るための英語をもっと仕入れなくては!と反省する。
デイモンの英語はとてもわかりやすかったし、終始ニコニコでかなり好印象。 笑顔のときはエディ・マーフィに似ている。 こりゃKへ遠征してもっとNAVYについて取材しなくちゃ!!
ふたつめは超久しぶりのパム
彼女の髪はだいぶ長くなってきて、初めて会ったときとはずいぶんと印象が違う。 日本語で説明できないので、日本に来て以来一度も髪を切っていないとずっと前に話してたっけ。 英国から友達が訪ねてくると、みな異口同音にして驚くそうである。 本来はずうっとショートカットだったらしいのだ。 今日はピンクのセーターがとてもよく似合っていた。
前半のフリートークはお酒ネタ。 イギリス人の飲み方についていろいろ突っ込んでみた。 彼女が学校を卒業したときに友達とパブ巡りした話とか、Nの同僚と飲むときの話は興味深かった。この日は仕事納めなので、飲みに行く話が持ち上がるかもしれないと言っていた。 彼女の武勇談を聞いていると、われわれ日本人と英国人では体のメカニズムが根本的に違うようである。
パムは、「じゃあ今度居酒屋で英語のレッスンしよう」と言った。 彼女の口からそんなセリフが出るとは驚きだ。 こっちとしては大歓迎であるが、彼女が本気で言っているわけではないのは明らかであった。 もう騙されないぞ(謎)!
レッスンの本題は彼女が用意してきたThe Japan Timesの記事。 カルトがクローン人間の製造に成功したお話。 クローンについて是非を話し合った。
パムはクローンについてずいぶんと肯定的なのにはビックリ。 あらかじめDNAをコントロールして欠陥のない子供を産めば、 その子はいじめられなくて済むと彼女は言った。
「まじかよ?」
わしとしては遺伝子工学そのものが神やお天道様に向かってつばを吐くようなものだと思っている。 中でもクローン技術は正直言って身の毛のよだつような恐ろしいもの。 そのしっぺ返しはきっとわれわれを徹底的に苦しめるものなるに違いないと思っている。 他の生徒さんが「ワールドカップがベッカムのコピーだらけになったらどうする?」 と発言した。パムは顔をしかめて「それは酷い」と賛意を示した。
しっぺ返しのいい例をずうっと思いつかなくて、大人しかったわしは最後に言った。
「クローンで完璧な子供はいじめられずに済むとあなた(パム)は言ったけれど、 クローンだというだけでその子供は悪質にいじめられるのではないか?」
そしたらパムはちょっと泣きそうになってしまった……ような気がした。 そもそもクローンな人をわれわれは受け入れることができるのだろうか? クローンの話題になったとき、モヤモヤした疑問がずうっと頭の中にあったのだが、レッスン終了間際になってそれがようやっと見えてきたのだ。 クローン人間にちゃんとした市民権が与えられるのだろうかと? もし、優秀なクローン人間がたくさん現れたら、やがて普通の人間は肩身が狭くなり最悪は弾圧される世の中がくるんじゃないかな。
パムはわしがMを襲撃しにいった話はいっさい出さなかったし、 冬休みに何するかも明らかにしなかった。 いろいろ聞きたいことが山ほどあったが、グループレッスンではまったくつっこめなかった。 「1月はここに戻ってくるの?」と訊くのが精一杯。 彼女は複雑な表情をして明確な答えをくれなかった……。
はあ……ストレスたまる!たまる!
みっつめはロー・テンションのガブリエル
いよいよ初体験のみっつめに突入である。 ぜんぶグループレッスンだったので余力は充分。ぜんぜんOKっすよ。
フリートークは「冬休みはどうする?」攻撃。 なんにもないよ〜。 ガブがカルテをめくっているときに自分の点数が見えてしまった。 デイモンは好意的に4点くれたけど、パムは3点だった。ちっ! いつかパムとマンツーマンになったら、どうすれば4点くれるか訊いてみようっと。 ニコニコとかわいい顔してても、点数はいつも辛口なのら。
何か面白いニュースは見た?・読んだ?とガブは眠そうな声で訊いた。 展開的にまたクローンの話題になってしまった(汗)。 ガブもクローンには肯定的なようだ。 「首のないクローンをいっぱい作って臓器移植に使えば、 多くの人が助かるよ」と彼は言った。 わしはとっさにロビン・クックの小説「コーマ」を思い出した。 この小説ではクローンじゃなくて○○だったけど、考え方は一緒だ……ぞーっ! やっぱ、クローン技術は生理的に受け付けないのであった。
他の生徒さんは「クローンは自然の摂理に反するからよくない」と反撃した。 ガブは「帝王切開を例にとっても不自然だよ。どこから自然でどこからが不自然か線をひけるの?」 そうつっこまれると、わしも含めて何もいえなくなってしまいました(汗)。 ガブはロー・テンションで眠そうな声でしゃべるのだけど、たまに鋭いことを言ってくるので要注意である。
わし的には「カルトにクローン技術を悪用されたら恐ろしいことになる。 死を恐れない兵隊をクローンで量産して戦争に使われたら……」 まるで映画のような話だけど、技術が確立していったら悪夢が現実になる日は近いような気がしてきた。
あとは、アメリカは本当に戦争をおっぱじめそうか?など。
レッスンが終わった後、わしは受付のあたりでウロウロ。 パムの姿を探すも見つからず……。 「1万円で10ポイント」を迷ったあげく買ってしまう(汗)。 これって有効期限は延びないんですね。初めて知りました。 そうこうしているうちにパムが外から戻ってきた。どうやらランチタイムだったようだ。
Voiceは、パムがCLUB7担当だったので参加を断念。 はあ、初心者のみなさんが羨ましい……。 受付のスタッフはいろんな生徒さんからのリクエストに応えるためにてんてこ舞い。 今年最後の日だけに大忙し。 CLUB7の時間が始まっても生徒さんのチェックインがほったらかし状態。 Voiceルームに誰もいないので、パムはそのへんをウロウロしていた。 徐々に生徒さんがVoiceルームに入っていく。 それを見てこれからVoiceルームへ入っていこうとするパムとしばらく無言でにらみ合ってしまった。 これが今年最後の見納めだと思いながら……。 彼女の表情からはなにも読み取れなかった。
日記才人の投票ボタンです。
読んだついでに を押していただけると励みになります!
(初めて押す方は投票者登録画面へジャンプします。)
マイ日記才人にこの日記を登録

パムを追いかけて……再会(2002/12/26)
12月23日
朝一番からNで2レッスン。 この日は朝から厚木の戦闘機がグワグワと飛んでいる。 うちまで爆音が聞こえてくる。 英会話の予定を入れてしまったことをちょっぴり後悔。 久しく飛行機を見に行ってないなあ。
受付で今日のメンバーを確認すると6人。 うーむ。あいかわらず寂しい。
今日のひとつめはサイモン
のっけにサイモンが数日前から風邪ひいて具合が悪いんだけど、次第によくなってきている話をした。 そこから、医学関連のボキャブをズラズラっと紙に書いて人がインフルエンザに感染する過程を説明しだした。 どうやら、彼は医学ネタが好きなようである。 "strain"、"mutate"、"airborne"、"fluid based"、"immene system"など。 試しに「ERは好きですか?」と訊いてみた。 サイモンは、「いや好きではない。ドラマチックすぎるしアメリカンだしな」とにべもなかった。 「抗生物質飲みましたか?」と訊いてみたら、「いや、飲まない。抗生物質を飲むと 免疫が弱くなるんだよ」 と言いつつ、キーワードになる医療関係の単語をまた紙に書き出しそのプロセスを説 明しだした。 この人はヒトコト一言に自信がみなぎっている。 捉えようによってはエラソーな感じがするかも。 彼のしゃべりに日本語字幕をつけるとすれば「〜したまえ」みたいな語尾がよく似合 う(笑)。
レッスンは英字新聞。 サイモンは見出しの切抜きを見せ、どんなニュースが書かれているかを予測せよとき たもんだ。 どうやらマクドナルドが赤字転落したニュースのようだった。 わしがそれを言ったら、「では赤字とは何か?」とか「どうして赤字になったのか考 えられる理由を挙げてみたまえ」とか、とにかく何か彼の質問に答えると、さらに 突っ込みが入る。うひゃ〜。 でも、わしらの拙い説明を補うように経済関連の単語をいっぱい教えてくれる。 最後はマクドを黒字へ再建するにはどうしたらいいか?ディスカッションさせられ た。 なんだか経済学の授業みたい。
レッスンが終わって気がついたら、ノートいっぱい単語をメモしてた。 Nでこんなにインプットしてくれるレッスンは初めて。お腹いっぱい。 ものすごくためになった。 今日教えてくれた単語を全部マスターして実際に使いこなせたら、そうとうなもんで すよ。 う〜む。ものすごく刺激的なレッスンであった。 またサイモンに当たるときが楽しみだ!
ふたつめはガブリエル
のっけのフリートークで昨日Mで偶然ケンに会った話をした。 ついでにパムについても聞いてみた。
わし:「パムがどこにいるか知ってる?」
ガブ:「知らないけど……なんで?」
わし:「一ヶ月半以上会ってないんで寂しくて……」
ガブ:「オレも一ヶ月くらい会ってないなあ……ん?待てよ。Mにいるよ。」
わし:「ほんと??」
ガブ:「今日のMは確かケンとパムだよ」
昨日のケイトはいかにもあてずっぽだったが、ガブは昨日Mで働いていただけに説得 力あった。 もし、本当ならばいよいよ会えるカモ!!
レッスンは"A New Way Of Life"のユニット。 テキスト戦に突入したとたんガブのトーンが急速に落ちる。 よほどテキストが嫌いらしい。 テキストを音読したあと、"so 〜 that"、"such 〜 that"の表現を練習する。
レッスンが終わった後、Mへ行く。 わしはチャリを2台持っていて1台は会社用、1台はうち用に使っている。 両方壊れてしまったので、昨日はうち用のを直して会社用のとクルマに乗っけて取り替えてきた。 今日は会社用のをまたMまで行って直すのだ。 自転車屋さんにチャリ泥棒と思われてしまいそうだが(汗)。
自転車を直してもらっているあいだにMのブランチに突入。 やっぱ今回もドキドキする。 受付のスタッフは土曜日と同じお姉さんだった。 また「ゆるげんさん、今日はなんでしょう?」とあやしまれる。 「あわわ」になりつつも(汗)、「自転車を直してもらっている間に暇つぶしがてら訪 ねてみました」 と言い訳する。
壁にスケジュール表が貼ってあり、そこには"Pamela"の名前がくっきり! いやった!ここにパムがいるんだ!! ついに探し当てたぞ!! レッスン終了まであともうちょいの時間だったので受付のお姉さんとしばし世間話す る。
そこでまたショッキングな話を聞かされる。 わしをNへまんまと引き込んだジュリア(仮名)が辞めてしまったのだ。 がーん!知らなかった……。 ジュリアの後釜として今のお姉さんがいるらしい。
もし、ジュリアと出会っていなかったら、 Nで英会話やってたかどうか?かなりあやしい。 もし、Nへパンフをもらいにいったとき、無愛想なスタッフが相手だったら? よそのスクールへ行ってたかもしれないし、英会話そのものをやってないかもしれない。
ほいりげに英会話ネタがなかったら、ネットで英語仲間と知り合うこともなかっただろう。 そう考えていくと恐ろしくなってきた。 ジュリアはわしの人生を変えた重要人物なのであった……。
そうこうしているうちに終了の鐘がなった。 チェックインの対応に忙しくなってきたお姉さんに 「上を見学してもいいですか?」と訊いてみる。 ここのブランチは受付が1Fで教室はすべて2Fにあるのだ。
あっさりとOKがでたので、駆け足で2Fへ。 講師ルームを探すもどこかわからず一瞬焦る。 ここかな?と思った扉をノックしてみる。 すると"Come in!"とケンの声が聞こえた。 扉を開けると、 目の前にパムがいた。 彼女はカルテに記入している最中だった。 濃いピンクの上着がよく似合っている。 パムはそんなにびっくりしてないようだった。 ケンがさっそく「チャリはどうなった?」と聞いてくる。 やかましい!パムに会いにきたんでい!おめいには用はねい!と心の中で毒つきつつ、 「もう直ったよ」と笑顔で答える。ぷ。
超久しぶりに見たパムは以前よりもさらに痩せて見えた。 ただでさえスリムなのに……。
"Hey!"
そうそう。この声!このしゃべり方!この笑顔!!
パム:「そっちのNはどんな具合?楽しい?」
わし:「ぜんぜんつまんない!」
パム:「なんで?」
わし:「パムがいないから!」
パムはケタケタ笑う。
わし:「いやー、ようやっと会えて救われました」
パム:「何で救われたの?」
わし:「君の笑顔で」
ゴンゴンと久しぶりの口説きモード突入。
わし:「先週ネットで知り合った友達がパムに愛に来たんですよ」
パム:「土曜日はOで教えているの」
わし:「えええええ????」
パム:「あれ?言わなかった?」
わし:「聞いてないよう!また友達が2月くらいに遊びに来るかもしれないけど……」
Oとは意外なところが出てきた。 なんでそんな遠いところに……。 しかし、よーく考えてみると、パムが住んでいるところからOはとても近いのだった。Oでも人手不足なのだろう。
パム:「2月頃には戻っていると思う」
わし:「ほんと?」
パム:「わたしが戻ったら何を教わりたい?」
ケン:「英語に決まってるじゃん」
パム:「わたしは中国語習いたいの」
意味深な笑みを浮かべケンと目配せするパム。
がーん!!
やっぱにらんだとおりだ! パムは中国へ行くんだ。アレックスと!! 明日はクリスマス・イブだというのにあまりにも残酷すぎる(泣)!
パム:「もういかなくっちゃ」
確かにレッスン開始を告げる鐘が鳴っていた。
そのレッスンが終わればパムはランチタイムの休憩になる。 それまで待てば、さらにじっくりお話が聞けるかもしれなかった。 しかし、「中国語」の一言でやる気が失せた。 今日はこれだけでいいや。
軽いめまいを覚えながら階段を下りる。 一足先に下りてたケンとスタッフのお姉さんと生徒さんたちで和気藹々。 わしも話の輪に入ってしばらく和む。 もしかすると、うちよりもアットホームかもしれない。
パムに会えたおかげでホンワカ・フワフワな気分になれた。 中国うんぬんの話は別にして久しぶりにトロけた。 忘れかけていた感覚を久しぶりに思い出させてくれた。 彼女の癒しパワーはすごい。 そのホンワカ・フワフワが1日中持続する。
今度はOへ遠征しよう。 そして愛の告白をするのだ。 "I like you!"って。 ダメだとわかっていても、自分の口から直接思いをぶつけることが、 とても重要に思えてきた。 そう。彼女に自分の思いを知ってもらうことが!
さあ、そのあとは気持ちを切り替えて新しい○○を探さなくっちゃ(号泣)!