2002 Neptune Festival Air Show NAS Oceana
アメリカ旅行記

オシアナ・エアーショー

夢にまで見たオシアナ・エアーショー!(9月21日)
アメリカ2日目。晴れ。
今日から夢にまで見たオシアナ・エアーショーは本格開始。
朝7時にロビーに集合してバスでオシアナ基地へ向かう。 6時台はまだ真っ暗。 ホテルの朝食はまだオープンしてない(泣)。こーしー飲みたい! バスで移動中にちょうど日の出が見えた。 ツアコンの方がパウンドケーキと牛乳を確保してくれて恐縮。助かりました! 昨日の酷い渋滞が頭にあったので、 自分も含めみなさん渋滞を心配していたけど、予想に反して道はガラガラだった。 途中でものすごい霧。視界ゼロ。アレ?エアーショーだめ?そういえばホテルの地面が濡れていたっけ? 霧は局地的なもので飛行場はぜんぜん大丈夫だった。はあ。びっくりした。 20分足らずであっさり基地についてしまった。 駐車場もまだガラガラ。まったく心配ご無用であった。
開門は7時半でエアショーそのものは8時半から始まる。 この日も手荷物検査はほぼフリーパス状態。 袋の中に入っているものをあらかじめ言ったら、兵隊は袋の中をろくに見ず"Have a nice show!"。ふふ。 昨日は暗くてどこになにがあるのかよくわからなかったので、基地の隅から隅まで歩いて探検することにした。 出店はまだどこも開店前の準備体制。
まず、人が少ないうちに展示機の写真を撮っていく。 飛行機の数は日本の航空祭よりはちょっと少なめ?
輸送機

この馬鹿デカ輸送機は後ほど機内を見学できるようになっていた。 次の日はこの荷部屋をステージにしてコンサートが行われていたようだ。
  
Delta Air Coast Guard

デルタ航空の民間機や沿岸警備隊機の展示もアメリカならでは。 デルタ機の中は見学できたけど自分は入らず。パイロットさんは長身でかっこよかった。
  
T-38 T-45C

空軍のT-38と海軍のT-45C。練習機だけに日本ではなかなか見れない機体だと思った。
CF-18

カナダ空軍のCF-18も参加。コクピットが朝露で曇ってます。
F/A-18F

生まれて初めて見るVFA-122 Flying Eaglesのスーパーホーネット。 F-14はだんだんこいつに替えられてしまうのだろうな。
  
F/A-18C F/A-18C

VFA-131 Wild CatsのF/A-18C。日本でもお馴染みの機体だけどマークが違うと新鮮。
  
F-14 F-14

お待ちかね。VF-2 BOUNTY HUNTERSのF-14D。 トムキャットを見たくてわざわざオシアナへ行ったのです。 この飛行機はまもなく退役してしまうのだ。 髑髏のマークが渋いっす。
        
F-10 F-15 F-16

空軍からA-10、F-15やF-16も参加。
古い飛行機 古い飛行機

基地の奥には古いタイプの飛行機が置いてあった。 これも実際に飛びました。
F-14 CAG F-14 CAG

そしてさらにその奥にはF-14やF/A-18がいっぱいいた。 日本ではお目にかかれないマーキングの飛行機が嬉しい。
この日のスケジュールは配布されたプログラムによると以下の通り。
8:00 am Warbirds Fly in Review
9:20 am P-3 Maneuvers
9:30 am F/A-18 Tactical Demo
9:45 am Red Devils Jump Demo/Flag Jump
10:00 am National Anthem
10:02 am TACAIR Fly-By - Sneak Pass with pyrotechnics
10:05 am Apache Demo
10:15 am F-4U Corsair Demo/Race Shockwave
10:25 am NAVY Air Power Demo with pyrotechnics
10:45 am Bill Leff T-6 Demo
11:00 am Snowbirds start/taxi
11:05 am MiG 15 Demo
11:10 am Snowbirds Launch
11:15 am Snowbirds Demo
11:55 am A-10 Tactical Demo
12:10 am Heritage Flight
12:20 am F-16 Tactical Demo
12:35 am Jim Leroy Bullog Air Show
12:50 am Dan Buchanan's Flying Colors
1:05 pm Golden Knights Jump Demo
1:25 pm CF-18 Tactical Demo
1:35 pm Ian Groom FedEx Demo
1:50 pm Sean D. Tucker Oracle Demo
2:05 pm AT&T F-86 Demo
2:20 pm F-14 Tactical Demo
2:35 pm Shockwave Race with Patty Wagstaff & Jim Leroy
2:45 pm Patty Wagstaff Extra Demo
3:00 pm Blue Angels
ほぼこの通り進んでいったように思う。 種目の多さに圧倒されるばかり。 日本だと演技と演技の合間はポカンと時間が空いてしまいかなり待たされるけれど、 アメリカではひとつの演技が終わらないうちに次の飛行機が離陸する。 とにかくずうっと何かしら飛んでいるのだ。 観客は飽きる暇もない。
エプロンに有料席が設けられていたけど、邪道だと思ったのでこの日は入らず。 この日はどちらかというとお土産を探すのに力を入れた。 どうでもいいデモのときにたくさんの屋台をブラリ。 TomcattersのTシャツやJolly Rogersの帽子・Tシャツなどをゲットする。 食べ物屋さんは日本の基地祭と似ていた。 ハンバーガー2ドル、ホットドック1ドル、チキンサンドイッチ3ドル、ソフトドリンクは1〜2ドル。ビールは3ドル。 Tシャツは10ドル〜20ドル。 お昼過ぎには観客の数も増え、やんやの大盛況。 食べ物屋台にはものすごい行列ができていた。 ポークなんとかサンドイッチを試してみた。 豚肉を薄く細く切ったものがハンバーガーのパンに挟まって味はマヨネーズ系? 素朴に美味かった。 油断していると食べている最中に、お目当ての戦闘機系のデモ・フライトが始まってしまう。
F/A-18F F/A-18F

そのときの爆音の凄さは言葉では表せない。 戦闘機の爆音を聞きなれている自分でも、思わず身をすくめてしまったほど。 これは自分だけかと思ったら、他のツアーメンバーも同様だった。 そして、ポンっと衝撃波のショックを感じる。 こうして本気モードのフライトを眺めていると、日本のエアーショーではパイロットが基地周辺の住民に対していかに遠慮して飛んでるかがわかった。 アメリカのエアーショーでは自身の爆音でもって観客をびびらせやろうというパイロットの茶目っ気すら感じることができる。 そう意味ではF-16のデモフライトが凄まじかった。 観客席の反対側から低空でアプローチしてきたときのスピードと音は想像を絶していた。 これらの衝撃波が後日とんでもないニュースになってしまうのであった。 厚木のF-14の爆音は大人しい部類に入るけど、アメリカのF-14の音はF/A-18のやかましさとそんなに変わらないような気がした。 日本のとは違うエンジンを積んでいるのかもしれない。 オシアナ名物のF-14大編隊が見れなかったのは残念。 F-14からF/A-18への移行は思っていたよりも進んでいるようで、F-14の数が少ないなと思った。 中東へ派遣されている部隊もあったようだ。
A-10が飛んでいる姿を生まれて初めて見れたのが収穫。 爆音は大人しいけど、以外にもひょいひょいと身軽に飛んでしまうのには驚いた。 見かけによらず素晴らしい機動力を備えているらしい。
カナダからやってきたスノーバーズは9機による演技。
SNOWBIRDS

飛行機の数は多いけれど、演技の構成力・きめの細かさではわが日本が誇るブルー・インパルスの勝ち! いや、総合点でも日本の勝ち!! もし、ブルーインパルスがアメリカで演技したらスタンディング・オベーション間違いなしですよ。 というわけで、こっちはいまいちでした(汗)。カナダの皆さん、スンマセン。
午前中に行われたジェットエンジンを積んだトラックと飛行機の競争はこの日も大人気。 どっちが勝ったかなんて関係なくて、めちゃくちゃ速いトラックにアメリカ人の皆さん大喜び。 場内アナウンスが「もう一度見たい人手を挙げて」って訊くと、ほぼ全員がハ〜イと手を挙げる。 かくして午後にもう一度この競争が行われるのであった。
Heritage Flightは新旧の戦闘機が同時に飛ぶ。 世界大戦(?)のころのプロペラ機とベトナム戦争のころ活躍した(?)F-86、そして現代のA-10、F-16が一緒に飛んだ。 これもアメリカならではだなーと妙に感動した。 日本のエアーショーで零戦とF-15、F-2が飛ぶなんて絶対ありえないもの。
オシアナ・エアーショーのトリはなんてったって海軍のブルーエンジェルス。
BLUE ANGELS BLUE ANGELS

これを見るのが最大の目的のひとつ。 これを見るまでは絶対死ねないと思ってた。 今ここにわしの夢のひとつが実現する。 彼らの演技を一口で言うとパワーとスピードで捻じ伏せる感じ。 強いアメリカの象徴を担っているというパイロットさんたちのプライドと意地をひしひしと感じたのであった。 F/A-18だけに爆音も凄まじい。 1機だけでもものすごいのに6機まとめてだから何をいわんや。 口をポカンと開けて唖然としつつ空を見上げるゆるげんであった。 フライトのあと、パイロットさんたちのサイン会が行われたようだけど場所がわからなかった(泣)。 なに、来年があるさ。
ブルーエンジェルスの演技は4時過ぎに終わった。 閉門は5時。 駐車場の近くに調子の悪くなった(?)ブルーエンジェルスの6番機が置いてあった。
blue 6

ホテルに帰る前にバスはスーパーに寄って買い物の時間をくれるとのこと。 制限時間は20分……。へ?たったの20分? ふえーん!アメリカのスーパーをゆっくり見たかったのに……。 晩御飯はスーパーのお惣菜?バーガーキングは??? というわけで、この旅行で食事面はまったく恵まれませんでした。 大好きなミラーはビンでしか売ってないのに驚き。 バドワイザーはビンも缶も売っているのに……。 この日はサラダとクロアッサンのチキンサンドを買ったみた。 サラダのドレッシングが強烈な味で……。 ドレッシングは日本の勝ち! 野菜は予想通り大味。 サンドイッチはチキンにまぶしてあるマヨネーズの味が気持ち悪くて半分しか食べられなかった……(号泣)。 クルマがあれば、バーガーキングへ遠征したのになあ……。
ホテルに帰ってシャワーを浴びてビールを飲みつつご飯を食べたら猛烈に眠くなった。 今日ずうっと歩きっぱなしが効いたようだ。 夜9時ころにはコテンと眠りに落ちてしまった。