2002 Neptune Festival Air Show NAS Oceana
アメリカ旅行記

オシアナ・エアーショー

ブルー・エンジェルスがまさかのアクシデント!?(9月22日)
アメリカ滞在3日目。晴れ。
オシアナ・エアーショー千秋楽。 この日のプログラムは前日とほぼ同じ。 昨日と違うのはステルス爆撃機B-2のフライ・バイ。 魚のエイのような形をしたステルス機はいまだかつて見たことないのだ。楽しみ。 その替わりA-10のデモフライトがなくなっている。 ツアー仲間の中でA-10の写真を撮り損ねた人から悔しい悲鳴が上がっていた。
プログラムがほとんど同じなので、希望者のみノーフォークの軍港を見学に連れて 行ってくれることになった。 わしは、船よりも飛行機の方が興味あったので 昨日と同様にエアーショーを終日楽しむことにした。 結局、20人のツアーメンバーのうち5〜6人が軍港の方へ行ったようだ。
また朝7時にホテルのロビーに集合してバスでオシアナ基地に向かう。 バスに乗る前に、 ずうっとバスの運転手としてわしらに付き合ってくれている黒人女性にエアーショーの感想を聞いてみた。 やはりブルー・エンジェルスが一番感動したとのこと。 エアーショーをナマで見るのは今回が初めてで、 いままではテレビでしか見たことなかったと言っていた。 お互い"I Love Jet Noise!"ということで意見が一致し大ウケした。 英語しゃべれてヨカッタ。
そうそう。 今回の旅行の目的のひとつに「自分の英語が現地で通用するかどうかを試す」があっ た。 今のところ問題なく通じているようで一安心。 エアーショーの場内アナウンスも聞き取れているおかげで、 次に何が飛ぶか、どんなフライトをするかがわかってとても面白かった。 英語習っててものすごく得した気分。 英語がしゃべれるということが、気分的な余裕につながっていたように思う。 自由行動の間はツアーメンバーとつるまないで、なるべく単独行動するようにして た。 日本人同士でグループで行動してしまうと、英語をしゃべる機会がなくなってしまうような気がしたから。 実際、けっこう現地の人に英語で話しかけられました。 アメリカ人の青年に「どこでパンフ配ってるの?」って聞かれたのにはマイリマシタ。 よりによってわしに聞くかい? ちゃんと教えてあげたけどさ。 あと、ブルーエンジェル見ているとき隣のおっさんから"It's amazing, isn't it?"と話し掛けられ感動を分かち合ったりした(汗)。
話をエアーショーに戻します。
7時20分ころ基地に着く。 昨日よりクルマの数は減っていた。
昨日は歩き通しでヘトヘトに疲れたので、 この日は有料席に座って落ち着いて楽しむことにした。 スタンド席は4ドル。茶色い椅子の席が8ドル。その前にある白い椅子が12ドル。 わしは中を取って8ドルの席に入ることにした。 チケットを買ったとき、8ドルの席の前に12ドルの席が陣取っているのを知らなくて あとで後悔することになる。 4ドルをケチったために飛行機の写真を撮るときに、 12ドルの席の人が立ち上がってしまうと邪魔で邪魔で仕方なかったのら……。
フライトが始まるまでにまだ時間がたっぷりあったので、 基地の中をぐるーっと歩きつつ写真を撮る。
F/A-18F

昨日の疲れのせいかズキズキと頭痛がして絶不調。 ビールは2本しか飲んでないから二日酔いはありえない。 有料席に座って休むことにした。 さらに吐き気までこみ上げてくる。うげっ、ヤバイかも。
地元のFMラジオで音楽を聞きながら休んでいたら、 いつのまにかコックリコックリ寝てしまった。 このウトウトが効いたせいか、目が覚めたら頭痛も吐き気も治った。 ふう、よかった。
席に座って見ているといくつか気が付いたことがあった。 日本のエアーショーよりも滑走路から観客席までの距離が近い。 だから爆音もよりダイレクトに聞こえるのだ。
デモ・フライトを終えた飛行機が観客席の目の前を通って駐機スペースの前に 戻るのだけど、 皆さんコクピットのガラスを開けた状態で手を振って観客の声援に応えてくれる。 日本ではガラスを閉じたまま飛行機の中で手を振ってくれるのはあるけど、これは見 たことない。
F-14 CAG F-14 CAG


あと、場内アナウンスはどこでやってるんだろう?と疑問に思ってたのだが、 この日ようやっと基地真中の特設テントで実際のフライトを見ながらやっているのが確認できた。
イギリスからやってきたRed Devilsのパラシュート降下は自分が見ているすぐそばに着地してきてびっくり。
red devils


パラシュートとはいえものすごいスピードで降りてくるので迫力満点。 観客から惜しみのない拍手が起きていた。 これはNAVY Air Power Demoの模様。
navy

F-14の大編隊を期待していたのだけど、これ止まり。 厚木基地Wingsの名物である16機編隊ダイアモンド・オブ・ダイアモンドを見ているだけに物足りない。 でも、スピードはこっちのほうが上なので音もすごかった。
カナダのスノーバーズは昨日とは違う演技を見せてくれて嬉しかった。 スモークでハートを描くのもやってくれたけど、これも日本のブルーインパルスのほうがじょうず。 カナダといえばCF-18のデモフライトは両日とも素晴らしかった。 スノーバーズのあと場内アナウンスは 「いいニュースと悪いニュースがある」 と言っていた。なんじゃらほい?と思って聞いてみると、 いいニュースは、まもなくB-2がやってくるとのこと。 悪いニュースは一度しかB-2は通過しないとのこと。 そしてB-2は静かにやってきた。
B-2

ゆっくりなスピードで飛んできたので爆音は想像以上に静かだった。 エイのような形で真っ黒な機体はまさにミステリアス。
トリのブルーエンジェルスに異変が起きた。 5番機の調子が悪くてチェックに時間がかかりなかなか離陸しない。
navy

いったん離陸するもエンジンの調子が悪いのと、雲がたくさんでてきたとのことで演技なかばで中止になってしまった。 場内アナウンスが中止を伝えると会場から大きなため息が起きた。 そのあとすぐ暖かい拍手が起きた。 これでちょっとジーンとしてしまった自分。 日本だったらブーイングかな? 大リーグの試合で敵チームのファインプレーに拍手を贈るのと同じような感じかな。 アメリカ人はとにかくイベントを楽しむのがとても上手なのだ。 それを肌で感じた一瞬だった。
これでエアーショーはオシマイ。 場内アナウンスの締めのヒトコトは忘れもしない。
"God Bless America!"
だった。 二日連続でほぼ同じプログラムだったのでお腹いっぱいになるかな?と思ったけど、 「とうとう終わってしまった」というあっけなさの方が大きく感じた。 よりによって最後のブルーエンジェルスが不完全燃焼のまま途中で終わってしまったのも、あっけなさを増幅させていたのだろう。 帰りのバスの中で一気に力が抜けてしまったような気がした。
この日もホテルに買える前にスーパーに寄ってお買い物。 アメリカのスーパーはデカくてキレイ。 野菜や果物が安い。 珍しいものがいっぱいだし、ここで1日時間をつぶせる自信あり。
寿司が売られていたので飛びついてしまいました。 出発以来肉系ばっかりでサカナとゴハンに飢えていた。 ほかのメンバーもけっこう飛びついてた。 なんだかんだいっても自分は日本人なんだな〜。
毎日スーパーの食料ばかりでは飽きてしまうので、 ガイドさんがホテル近くのレストランの道順を教えてくれると申し出があった。 バージニアは海に面しているのでシーフードが美味しいらしい。 ふつうならこれに飛びついてましたね。 しかし、昨日スーパーで買ったビールがまだ4本も余っていたのであった……。 明日出発なので今晩中に飲まなくちゃならない。 外食したあとさらにビールを空けるのは不可能。 泣く泣くスーパーの寿司で我慢する道を選んだ。
ホテルではケーブル・テレビが見れるようになっていて、 たくさんのチャンネルを楽しむことができた。 地元のニュースや天気予報が新鮮。 野球はボルチモア・オリオールズの試合ばっかり。 シアトル・マリナーズはスポーツニュースでちらっとしか見れない。 日本にいるほうがイチローの活躍をいっぱい見れるのだ。 ちなみに日本のニュースはまったく取り上げられない。 アメリカのニュースばかりで外国のニュースはほとんどやらないといっていい。 この日は有料席にずうっと座っていたので疲れはないかな? と思ってたけどビールを飲んだらたちまち眠くなってしまった。 余力があれば、本屋に行きたかったし洋服も買いたかった……。