2002 Neptune Festival Air Show NAS Oceana
アメリカ旅行記

帰国

帰りたくないよう!(9月24・25日)
アメリカ滞在最終日。 この日はひたすら日本を目指して帰るのみ。 特別なイベントはもうない。 朝9時半集合なので、 ホテルの食堂で食べ放題の朝食8ドル也をいただく。 まともな食事はものすごく久しぶり(汗)。 温かいコーヒーが懐かしかった。 スクランブル・エッグやソーセージ、ビスケットなどが食べられた。 果物もあったような気がするけどよく覚えていない。 ウェイトレスのオバチャンと少し英会話もできた。 食事の後、売店でワシントンポストを買った。
時間どおりにバスは出発し、 今回はロナルド・レーガン・ナショナル空港へ向かう。 雲ひとつないよいお天気。 ツアコンの方が、「日本に帰るのもったいない。ニューヨークにでも行きたいねえ」とつぶやいていたけどわしも大賛成! ぜんぜん帰りたくない!ニューヨーク行きたい! エアショー以外でアメリカでやりたいと思ってたことを、 ほとんどやってないのがものすごく心残り。 大きなモールでゆっくり買い物したかった。 本屋とかCD屋も見たかった。大きいサイズの洋服欲しかった。 バーガーキングにぜんぜん縁がなかったし、 ちゃんとしたレストランで晩御飯を食べてない。 巨大ワッフルの朝食も食べたかったなあ……。
そういえば、今回の旅はとても天気に恵まれていた。 ありがたいこってす。
わずか10分ちょっとで空港に到着。 これでバスの運転手さんともお別れ。 ペンタゴンの件があったので、 ツアコンさんは多めにチップをはずんどいたそうである。
昨日のダレス空港よりも都心からぜんぜん近い。 黄色い色が印象的なモダンな建物だった。
チェックインのとき、飛行機に預ける荷物に強いX線を通すというので焦る。 あわててフィルムを取り出す。 今回はほとんどデジタルで写真を撮ったけど、予備にアナログも持ってきたのだ。チェックインが終わった後、空港内のスターバックスで生まれて初めてデカフを飲んでみた。やっぱカフェイン入りの方が美味しいですね。
飛行機に乗るまで時間があるので空港の売店でお土産を物色する。 シカゴでの乗り継ぎ時間がものすごくタイトなので、 万が一のためにここで買っておかないと……。 広ーい空港を端から端まで歩いたのだが食べ物関係は チョコレート屋さん1軒しか発見できなかった。 お店に入ったら黒人の女主人らしき人に、 "Hi! How are you?" といきなり声をかけられた。 "Fine, thank you!" とニコっとご挨拶しといた。そしたら"Very good!"だって。 中学校英語の授業か(汗)? やっぱワシントンは物価が高い。 10個入りくらいでも平気で15ドル〜25ドルする。 そこしかないので、泣く泣く3つだけ購入する。
あと本屋さんでジョン・グリシャムとパトリシア・コーンウェルの新作を購入。あーあ、空港のちっぽけなのじゃなくてもっと大きな本屋に入り浸っていたかったな……。
空港の真ん中辺にTGI Fridayを発見。 日本のチャラチャラ衣装と違って、 黒いベーシックなユニフォームの店員さんたちであった。 彼らは入り口でさかんに呼び込みやってました。 はあ、お昼時だったら入りたかったな。
ここワシントンからシカゴまではユナイテッドのA320で飛ぶ。 今回の旅はいろんな飛行機に乗れて嬉しい。 しかも、B-747以外は初めて乗るものばかり。 わしらの飛行機はすいていて6〜7割の乗車率といったところ。 ようやっと若くて(?)きれいなスッチーさんに出会えた。 わしの隣に座ったアメリカ人の青年は、 飛行機に相当びびっているらしく飛ぶ前から深呼吸したりため息ついたり。 これから飛ぶよってときに、十字架を切って祈っているのをわしは見逃さなかった。飛行機が怖いアメリカ人っているんですね。ちょっと安心しました(汗)。
離陸前に救命道具や避難口を説明するビデオが流れる。 このビデオの締めくくりのセリフ"Enjoy your flight!"を言った人どこかで見たことある。そうだ!行きの飛行機でパーサーやってたメル・ギブソンにそっくりなあの方だ!どうやらすごい人にサービスしてもらったようである。 ユナイテッド社内でイイ男ナンバーワンなのかもしれない。
A320はすいているだけに猛烈なスピードでパワフルに離陸した。 約2時間のフライトなのでひまをもてあましていた。 機内雑誌をパラパラめくっていると、 ヘッドフォンで聴ける音楽チャンネルのページが目に入った。 なになに、9チャンネルでパイロットと管制塔のやりとりが聞けるらしい。 うっそー!知らなかった。 エアバンドを飛行機に乗りながら聞くのはわしの夢であった。 これはユナイテッドご自慢のサービスらしく"From The Flight Deck"と名づけられていた。 あわててヘッドフォンを装着し聞いてみる。 しばらく何も聞こえなかったけど、シカゴ・コントロールと他機の交信が聞こえた。うひょー!やりとりは日本のそれとほとんど同じ。 おかげで自分の飛行機がどう動くかを事前に知ることができてとても面白かった。顔がニヤニヤしていたかもしれない。 パイロットが何をこれからやるのかわかるので、 急な角度で旋回してもぜんぜん怖くなかった。 ちなみに着陸はビジュアルアプローチでした。 シカゴ・オヘア空港のタワーは大忙しでひっきりなしにしゃべっていて交通量のすさまじさを感じることができた。 この空港には滑走路がたくさんあってパラレルに着陸させているのだ。
無事着陸して飛行機を降りるとき、ドアの前でパイロットさんが乗客にご挨拶。なんと小柄な女性だった。交信で彼女はしゃべってなかったのでぜんぜん気が付かなかった。いやー、いろんな経験ができてうれしいな。
飛行機を降りてすぐに時計を1時間ずらす。 ワシントンとシカゴの間に1時間の時差があるのだ。 シカゴ発成田行きの飛行機に乗り継ぐまで時間が45分くらいしかない。 広い空港をがんばって歩く。 このときのターミナルは多分新しいところで、明るくとてもきれいだった。 免税店をさっそく発見。 ワシントンより大きい箱のチョコレートが安く売ってる〜! くやしい! 出発ゲートのそばにこんな言い店があると知っていれば……。 がっちりお土産のチョコをゲットすることができた。
そうこうしているうちに、 成田行きの飛行機に乗る時間が来てしまう。 そういえば、出国手続きがぜんぜんなかったけどいいのかな? パスポートに何も押してないよ。 外国人がアメリカから出ていく分にはお構いなしということか。 拍子抜けしながらB-747/400に乗り込む。 全日空とコードシェアしている関係で「NH」の便名もついている。 ラッキーなことに、帰りは窓際の席だった。うれしー! オヘア空港の滑走路は大混雑なので、 プッシュバックしてから離陸するまでかなり待たされた。 わしは飛行機から眺める景色が大好きなので、 帰りのフライトはぜんぜん飽きなかった。 太陽を追いかけながら成田に向かうので13時間のフライトはずうっと昼間。 自分が乗っている飛行機が発している飛行機雲が、 地上でまっすぐな影になっているのが見えた。 あと、雲に太陽の光が反射してまん丸の虹が見えたり。 非日常的な現象に心を奪われひとりで喜んでしまった。 いったいどれだけの乗客がこれに気がついたカナ? アラスカの山々には雪が積もっていた。 あのへんの山の標高はどれくらいなのだろう。 山には人の気配がまったく見当たらなかった。
残念ながら9チャンネルのFrom the flight deckは聞こえなかった。 オーディオ設備の調子が悪かったのか、それとも始めから聞かせる気がなかったのか……。
この便の機内食は惨かった。 行きはビーフを頼んだので帰りはチキンを頼んでみた。 ものすごく甘ったるい味付けで、どっかで食べたことがある。 しばらく考えてようやっと思い出した。 和風の煮魚タレと同じ味。 チキンというよりは煮魚たべている感じで気持ち悪くなってしまった。 ワインで口直し。 成田に着く直前に2回目の食事がでたけど、 果物だけいただいてあとは残しました。はい。 そのあと猛烈に眠くなりコックリコックリ。 そういえば帰りの飛行機はぜんぜん揺れなかった。 揺れてベルト着用のサインが出たのはアメリカ本土上空で1回だけ。 しかも短時間ですぐに解除となった。
日本の上空までくると、見慣れた田園風景が……。 いかにも日本だ。ううう帰りたくないよー。 往生際の悪いゆるげんであった。 成田に着陸する直前にさくらの山公園が見えた。 わしがたまに飛行機を見に行くスポットである。 何人かウォッチャーがいた。 ということは16Rアプローチ。 夕方4時ころ無事着陸。 飛行機から降りてまず感じたのはジメっと湿った空気。 日本に帰ってきちゃった実感がすぱっとやってきた。しくしく。 アメリカでは空気がパリパリに乾いているので、 大量に汗かいてもそれに気がつかないくらい快適。 Tシャツが汗でべっとり肌にまとわりつくなんて現象はまったくなかった。 入国審査と税関はあっさりとパス。 税関のお姉ちゃんに「お仕事ですか?」と訊かれた。 「ツアーで旅行です」と答えたらサクっと「ご苦労様でした」で終了。 荷物はぜんぜん調べられなかった。 まあ調べられたとしても、怪しいものはいっさい入ってないのだが。
横浜まではバスで帰りました。 道中ラジオで野球中継を聞いたら、 すでに巨人が優勝を決めていたことを知る。 アメリカでは日本のニュースをぜんぜんやってなかったもんなあ。 たった5日間で浦島太郎気分になってしまったのであった。
やはりアメリカに5日間はぜんぜん足りない。 最低でも1ヶ月は滞在したい。 欲を言えば住みたい。
そう。 今回の旅行で「アメリカへ行きたい」から「アメリカに住みたい」に考えが変わったのであった。 コトバが通じるのがとても大きかった。 そして自信を深めることができたのが収穫だった。 もちろん、日本とはぜんぜん違う本物のエアーショーを堪能できて それはまさに天国であった。