Diary of A Not-So-Madman
たーげぶっふ

November Part 2

入間基地航空祭(2002/11/19)
11月3日(日曜日)
うちを朝6時半に出て入間基地へ向かう。 エアーショーはアメリカのオシアナ以来。 果たして日本とアメリカのギャップをどう感じるかが楽しみであった。 入間基地はこれで2回目。 最初は1999年。ということは3年前か……。生まれて初めてブルーインパルスのフライトを見てその素晴らしさに涙した。 あのころはエアバンド受信機すら持ってなかった。 その後ブルーインパルスの事故があったり、911があったりで入間はずうっと遠のいていた。
9時ちょうどに稲荷山公園に着いた。 すでにかなりの人が出ている。 ここは不思議な駅ですでに基地内に入っているような感じ。 手荷物検査もなくさくさくと進む。 さっそくT-4の編隊飛行がわしらを迎えてくれた。 腹が減ったので出店のラーメンをいただいた(汗)。 食べ物屋サンは好み焼き、たこ焼き、焼きそば、かけそばなどやっぱ和風。 エプロンに入っていくと、展示機の前にはかなりの人だかりができていた。 うむむ、きれいな写真を撮るのは難しいかも……。 そこでなんと一緒にアメリカへ行ったメンバーの一人であるJESTERさんとバッタリ! 広い基地にうじゃうじゃの人ごみでまさかの再会。 オシアナの思い出話に盛り上がった。 そのあと展示機の写真を撮っていく。 注目はなんといっても青いF-4ファントム。
F-4 F-4

まだこの飛行機が飛んでいるところをナマで見たことがないのよね〜。 どんな爆音がするんだろう。
そして、生まれて初めて見たF-2。
F-2

形はF-16のコピーだけど独特のカラーリングでずいぶんと違った印象に見える。
格納庫内ではT-4のデモが行われていた。
T-4

展示飛行はYS-11、U-125A、C-1、U-4、CH-47Jなど。 特にC-1のデモフライトでは、飛行機から落下傘で自衛隊員が降りてくる空挺降下もあった。 やはり演技と演技の間が空白になってのんびりとした進行。 会場のアナウンスも台本を棒読み(汗)。 オシアナが特殊過ぎたのかもしれないけれど、 隙間ない大迫力のフライト、観客を煽りまくりのアナウンス、爆弾、衝撃波でガラス割りなどを肌で受け止めたあとでは、 なにもかもが間延びしていた。 ベリベリボリボリな爆音の戦闘機系がないのもそれを助長させていた。 11時くらいまでに午前中のプログラムは終わってしまい、 午後のブルーインパルスまでは完全に空白。 うーむ。やはり日本とアメリカのそれはまったく別物と考えたほうがよさそうだ。これはこれなのである。うむ。 そのころには足の踏み場もないほど基地は人でいっぱいになっていた。
お昼時には食べ物屋に長蛇の行列ができることは明白だったので、 早めに食べておくことにした。 カレーとお好み焼きをいただきました。我ながらよく食うなあ……。
お待ちかねのブルーインパルスは4機での演技だったけど、 そのハンデを感じさせない素晴らしいものだった。 あえて何度も言うが9機で飛んだカナダのスノーバーズよりもこっちの方がぜんぜん感動的。 キビキビと歯切れのいい機動にわしは涙ウルウル。 今回はギリギリですれ違うジャックナイフやスモークで空にお絵かきもなかったけど、 充分に堪能させていただきました。 1日も早く6機でのフライトが復活することを祈ります。
帰りの混雑が怖いのでブルーインパルスが終わると同時に帰り道を急ぐ。 駅のホームでF-15の帰投を見る。 ひねりながらの上昇はアフターバーナーでベリベリボリボリの爆音が嬉しい。 基地祭はやっぱこうでなくちゃ。 このあとF-2も上がったそうだが、わしはすでに電車の中(泣)。 イチバン美味しい場面を見逃してしまった。
予想よりも早く帰れたので渋谷で途中下車。 HでNEWSとMOVIEを受けていく。 NEWSは昨日の続きでアジア経済ネタ。 MOVIEはShinichiでした。
酉の市その後(2002/11/18)
11月2日(土曜日)
3連休にウキウキしつつNはパムとクリスの英国勢。
なんだか知らないけど最近のパム率高し! あの事件さえなければ手放しで喜んでしまうところだが、今は複雑な心境。 フリートークは昨日の夜に入谷の酉の市へ行った話をした。 クマデは"rake"というんですね。 これが幸運を呼び寄せるアイテムで、夜のお祭りはとても雰囲気があったと宣伝しておいた。 日本の伝統行事を英語で説明するのはなかなか難しい。 そして、帰りは終電に間に合わなくて横浜駅からうちまで2時間かけて歩いた話も(笑)。 途中でタクシーを拾おうにも、走ってるタクシーは反対側車線ばかりで結局最後まで歩くハメになった。歩きながら自分と同じ方向へ走っているタクシーを見つけるには後ろをしょっちゅう振り返らなくてはならず、思ったよりも難しい。 最後の30分くらいは背筋が痛くなってしまった。 フリートークは完全にわしのペースとなった。 連休の予定も聞かれたので、 わしは入間基地へエアーショーを見に行く話をした。 ゆるげんといえば飛行機というイメージが根付きつつあるかも。 パムは"Perfect!"と言ってご満悦のようであった。 そりゃそうだよね。フリートークが自然に盛り上がれば楽チンだもの。
レッスンの本題はよりによってラブ・ストーリーの"Trust The Heart"のユニット(汗)。 いったい何のつもりだろうね? "deny"、"admit"、"apologize"、"beg"、"refuse"などの動詞を使ってReported speechを作るのはここのお決まりのパターン。 感情を込めてここの会話文を読んでみようという試みが面白かったけど寒かった(汗)。 他の生徒さんは男と女の会話を読んでわしはナレーターのパート。 パムのしゃべりにつられて最初は英国アクセントで読んでみたけど、だんだんだるくなってきたのでいつもの米国アクセントに戻ってしまいました。英国流ははっきり子音を発音しなければならないので疲れるのだ。
ふたつ目のクリスはスパイネタの"Operation Acomplished"。 やはりここのフリートークでも酉の市の話をした。 レッスンがふたつあると、フリートークはなるべく違うことを話したいところだけど、 ネタはそんなにあるわけじゃない。 他の生徒さんは同じ話を2度聞かされることになるので気の毒だとは思うけど、 他の生徒さんも同じ話を2度するケースが多いのでオアイコですね。 はあ、楽しい人生を送っていれば話題は出て来るんだろうけど……。
レッスン的にはテキストに載っている秘密基地のイラストとメモを見ながら、 スパイがどこで何をやったかを関係代名詞を使って文を作る練習をした。 "in which"と"where"を両方やった。 あと、クリスにいちばん好きなジェームス・ボンドは誰かを聞いてみた。 迷わずショーン・コネリーという答えが返ってきた。 わしも彼に賛成。コネリー以後、彼を超える俳優は出ていないという意見でも一致した。では、コネリー以外でだれが適役か考えてみようということになった。はっきりいっていないですね。わしはユアン・マクレガーとヒュー・グラントを挙げてみたけれど、ともに弱すぎるということで速攻却下されました(笑)。
HはMovieとNews。いつもの行動パターン。 Newsはアジア経済ネタ。日本のスーパー、イー○ンが取り上げられていた。 アジア人独特のなまりがあって苦戦したかも。 Movieはまた大将がサボリでぐーちひとりだった。 大将は中継用のカメラの調整に大忙しという感じであった(謎)。
Nは辞めません!(2002/11/16)
10月27日(日曜日)
Nはデイブとクリス。
ひとつめのデイブは疲れているので教える気がないと言っていた(汗)。
ユニットは小難しい単語が多い"English In The USA And The World"。 今回は声に出して読む練習。珍しいパターン。 生徒さんが好きなパラグラフを順番に読んでいく。 聞いているメンバーは読みに何か欠陥があったら机を叩いてストップし問題点を指摘する。 わしはトップバッターに立候補した。 小難しい単語が邪魔をしてなかなかスラスラ読めない。 "accelarated"と"institutionalized"のところでさっそく止められてしまった。 これらの単語のどこにアクセントを置いていいのか? とっさにわからなかくてつっかえてしまったのだ(汗)。
次の番に読む予定だった若い女性はわしのあとはやりにくいと言って、 順番を替えてもらっていた。 これって最大の賛辞?彼女にわしの読みを誉めていただきました(汗)。 最後にデイブがお手本をしめしてくれたけれど、 ネイティブにとってもここの文章は読みにくいらしく、2回つっかえていた。 しかもスピードはそんなに速くなかった。 これでちょっと安心した。
レッスンの終わりにN Cityの記事について質問してみた。 この雑誌の10月号に彼が記事を書いているのだ。 しかし写真に写っているのはトニーで、しかもこの雑誌が出るだいぶ前に彼は異動してしまった(汗)。 いったいNはなにを考えているんだか……。
んで、記事で述べられているオリジナルのおにぎりと味噌汁をだしてくれるお寿司屋さんってどこよ?って訊いてみた。 どうやら誤訳されていたようである。 寿司屋じゃなくて寿司売り場だったのだ(汗)。 しかも味噌汁じゃなくて、味噌おにぎりのマチガイ!! いったいNはどんな風に翻訳・編集してるんだか……。 おかげさまでどのお店かわかりました。Thank you Dave!!
ふたつめのクリスは飛行船事故の記事が載っている"Last Of The Airships?"のユニット。 フリートークでは来週の3連休になにする予定か聞かれた。 わしは入間基地のエアーショーを見に行く話をした。 クリスはウクライナのエアーショーでの事故が強烈に印象に残っているらしく、飛行機が落ちたらどうする? って聞いてきた。 わしは何が起きても飛行機ファンを辞めるつもりはないと言っておいた。
聞き取りの練習は苦戦。 クリスの質問に合うような答えを見つけられず「あわわ」になってしまった(冷汗)。 あとは関係代名詞や関係副詞で文章をくっつける練習をした。
HはMovieとNews。 Newsは昨日のネタの続きでしっかりとした訓練を受けた動物であればService Animalとして法律的に認められる?なお話。 Movieはパトリックという初めての人でした。まる。
うわべは仲直り-彼女のネライは??(2002/11/15)
10月26日(土曜日)
Nへ行くのにものすごく気が重かった。
先週にパムと実に後味の悪い思いをしただけに、ものすごく落ち込んだし、この1週間はいろんなこと考えた。 彼女に会ったらどんな態度で接すればよいのだろう? インストラクター陣にどんな噂がたっているのだろう? 考えれば考えるほど答えは見つからず気は滅入るばかり。 でも、いろんな方々から励ましのメールをいただいたおかげでとても勇気づけられました。
メールをくださったみなさんどうもありがとう!
この場をお借りしてお礼申し上げます。
そして、いただいたメールのご意見からパムへの接し方の答えがわかりました。
普段どおり普通に接っするのがイチバンであると……。
Nの受付で今日のインストラクターの名前を告げられる。
「キャサリンとケイトです」
はあ、パムとは当たらないんだ……。 ホッとしたような寂しいような。 とても複雑な心境でレッスンが始まるのを待った。 ちなみにキャサリンはつい最近うちのNにやってきた長身の女性。 まだ一度も当たったことがない。
ところが、教室に入ってきたのはパム
目が飛び出そうになったのは言うまでもない。 他の生徒さんも受付でキャサリンの名を告げられていたみたいで驚いていた。 しかし、わしの驚きは他の人とはもっと別の意味の驚きである(汗)。 「なんで〜?」って訊いみたけど、パムは直前にチェンジしたというだけで、理由は言わなかった。 心臓がバクバクしてきた。 彼女のネライはなんだ!?
パムはさっそく"What's News?"攻撃をしかけてきた。
どうするよ?
何を言うべきか?わしの頭の中は超高速で回転し始めた。 先週の出来事を蒸し返すのは他の生徒さんもいることだしマズかろう……。 9月に受けたTOEICの通知表を持っているのを思い出した。
「TOEICで795点とったよ!」
パムは"Congratulations!"
これで一気に場はなごんだ。 "What's news"攻撃が一周したあと、さらに"Any news?"と畳み掛けてきた。
どうするよ?
んで、とっさに閃いた話題は超無難でわしならではのネタ。 先週の日曜日に横須賀基地へ行って美味いものいっぱい食べた話をした。 わしの"〜last Sunday"のコトバにビクっとするパム。 向こうだって先週の出来事にドキドキ・ビクビクしているのだ。 果たしていったいどんな意味で彼女がごくっと唾を飲み込んだのかは知る由もない。 お互いナニゴトもなかったように、お互いしっかりアイコンタクトして普段どおりのフリートークを展開した。 隣の教室だったキャサリンが「ウルサイ!静かにしてくれ!」とクレームを言ってくるほど盛り上がった。
少ない残り時間でテキスト戦。 金についていろいろ書かれている"Gold"のユニットでとおりいっぺんのことをやる。 わしはPaul McCartneyとかTokyo Domeといったキーワードを一切使うことなくレッスンは終了した。
これが「大人の態度」っていうのかな……。 これでヨカッタ……のかな……。
とりあえず、表面上は仲直りした。 かといって彼女は自分とコンサートに来てくれるわけではないし、 彼女の本音を聞き出せたわけでもないので正直いって不満が残った。 せめて"Sorry"のヒトコトがあってもいいんじゃない?
ふたつめのケイトはタイ旅行が目の前に迫っているということではしゃいでいた。 サーカスの興行準備が話題の"The Circus Is Coming"のユニットでPassive Voiceの練習を徹底的にやる。 もうひとりのレッスンメイト氏がまだ3に上がったばかりで痛々しかった。 なんかわしとケイトふたりでほとんどしゃべっていた感じ。
HはMovieとNews。
Newsは盲導犬のお話。 目の見えない人を助けるのは犬だけじゃなく豚やロバもあり!?というお話。 US Air Waysは盲導豚を認め飛行機に乗せたというのだから驚き。 それにしても、目の見えない方のご苦労には胸が痛くなった。
横須賀おみこし祭り(2002/11/14)
10月20日(日曜日)
横須賀おみこし祭りに便乗して(?)横須賀基地が解放されるため、この日は英会話の予定を一切入れなかった。 気分転換にはちょうどよかったかもしれない。
わりとゆっくり寝坊してから横須賀へ。 横須賀中央駅前からしてすでにおみこしの見物客で溢れていた。 駅前ではちょうどサンバの踊りが展開していた。 ど派手な衣装にサンバのリズム。 基地方面に進みたくとも歩道には人がいっぱい。 人ごみを掻き分けつつで一筋縄ではいかなかった。 普通のトラディッショナルなおみこしも基地方面へ「ソイヤ!ソイヤ!」と進んでいく。
今回は三笠公園の方へ迂回させられることなく、駅から一番近い門から入ることができた。 横須賀基地のイベントといえばクソ暑い真夏に開催というイメージがあるけれど、 今日ばかりは秋の過ごしやすい気候で快適。 いつもこうだといいのにな……。
軍港のほうへは入れないようになっていて残念。 こうなると楽しみはアメリカンな食べ物しかない。 屋台の数は、花火大会のときと同様少ないような気がした。 奥の運動場に屋台がまとまってあった。 特設ステージではバンドのリハーサルが行われていた。 ここでハンバーガーとホットドッグを食すも温かくなくてガッカリ。 やっぱアツアツの焼きたてじゃないとね! 基地内のマクドのほうがマシだったかも……。 ちなみに基地内のマクドは、日本の普通のマクドにはないメニューがあって大人気。 けっこうごった返していた。 お土産に運動場の屋台でレモンケーキを買う。ここでお店のアメリカ人のおじさんとほんのちょっと英会話。
まだ食べたりないのでカフェテリアであやしいカレーとお土産用のあやしい春巻きを買う。 あとロビンフッドのサンドイッチもお土産に買っていく。 ローストビーフサンドとロビンフッドサンドをひとつづつ頼んでみた。 作っているのを見てたら長ーいパンの片方にローストビーフの具、もう片側にロビンフッドの具を載せて半分に切って出来上がり。 厚木基地にも同じお店があるのだけど、ここのずっしりと重いサンドイッチはしみじみと美味いのだ。 イタリアンのカフェテリアに今回初めて入ってみたけど、 ここのラザニアみたいなのを見たらユナイテッド航空の酷い機内食を思い出してしまい、 何も買わず早々に退散する。 店内の匂いもユナイテッドを思い出すのに充分だった(汗)。 いったん外に出て海を眺めつつカレーをいただく。 海風がとても気持ちよかった。 カフェテリアのすぐ横でアンソニーのピザを作りながら売られていた。 いつもこのピザには酷い行列ができるのだけど、今回ばかりは量産体制がしっかりできていて効率よく売りさばかれていたようだ。 わしもバカデカいピザを購入する。
横須賀基地には飛行機がないので、 食べるだけ食べて、これ以上持ちきれないほどのお土産を確保すると、もうやることがない。 ちょっと早めの時間だけど帰ることにした。 すると、先ほど駅前商店街で盛大にやっていたおみこしが基地内に入ってきて「ソイヤ!ソイヤ!」やってる。 アメリカンな雰囲気の基地に純和風のおみこしという取り合わせはなんとも不思議な感じであった。 アメリカ人のおみこしもあって、こちらは「わっしょいわっしょい」の掛け声だった。
帰り道では大きなピザが注目の的でした(汗)。 なんだろう?って感じで人が振り返るのです。 いかに大きかったがおわかりいただけたと思います。 味はもちろんグッドでした!
運命の日-壮大なる計画を実行!!(2002/11/12)
10月19日(土曜日)
この日はNへ行くにあたって、ひとつの決意を抱いていた。 壮大な計画を今日こそ実行するぞ!と。 壮大な計画とは、あるコンサートにパムを誘うこと。 コンサートが行われるのは11月13日。 もうすでに一ヶ月を切っている。 もし返事がOKな場合、彼女の仕事のスケジュール等を都合してもらうには、 今日あたりがタイムリミットになるのではないかと焦りはじめていた。 今思えばかなりムシのいい思い込みに過ぎないのだが。 今まで何度も言おう言おうと思っていたにもかかわらず、 なかなか言えなかった。 今度こそ勝負なのだ!
そしてNの受付嬢から告げられた本日の担当インストラクターはケイト→パム! おおお! 時の運は自分に味方してくれているように思えた。
というわけでひとつめはケイト。 レッスンが始まる前にスタッフルーム前のソファで待機していると、 サーシャの声が聞こえた。 そうか、サーシャが旅から帰ってきたのだ。 友達の結婚式があるので母国豪州へ帰ってたらしいのだが、 ついでに東南アジア方面へも行っていたようだ。 バリ島で爆弾テロがあったばかり。 スタッフルーム内のおしゃべりはサーシャを中心に東南アジアのセキュリティについての話題が展開しているようであった。
んで、やはりのっけのフリートークはその話になった。 まもなくケイトはタイへ旅行に出かけるのだが、 サーシャから先ほどだいぶ脅かされたらしい(汗)。 「タイに行きたいよう!でもどうしよう!?」 と何度も彼女は叫んでいた。 なんだかんだで結局旅立ってしまうのだけど。
レッスンの本題はThe Japan Timesの記事。 最近のケイトは燃えてるなあ。 このところずうっと自分で教材を用意してくる。 えらい!
"Being a broad, living in Japan, pub crawling! " というタイトルでCaroline Poverという英国人女性が取り上げられている。 彼女は"Being a broad"という雑誌を立ち上げる。 このタイトルはabroadと女性に対するスラングのダブルミーニングなのがミソ。 これは日本にいる外国人女性をサポートするための月刊雑誌。 雑誌自体は計13号で終わってしまうのだが、 これを単行本化したものがけっこう売れているらしい。 この記事を読んで彼女の著作をぜひ読んでみたいと思った。 彼女のサイトもあるので興味ある方はぜひご覧になって欲しい。
ふたつめのパムはなんとラッキーマンツーマン! 時の運はますます自分の方へ味方している! 計画をやるっきゃないでしょう!! ここでいえなきゃ男じゃない。 このチャンスを逃したら一生後悔するであろう。 わしは気合充分!制限時間いっぱい!待ったなし!ハッケヨイノコッタ!状態へ突入していった。
このときのフリートークは、先週のワールドフェスタへ行って美味しい料理をたくさん食べた話をした。 英国の屋台はあったのか?とパムに訊かれ困ってしまう。 はたして英国のはあったかな? ぜんぜん印象に残ってないのできっとなかったのであろう。
ユニットはビジネス・レターのやりとりがテーマの"Business Correspondence"。 買い物で頭にきた話や、まがい物をつかまされた話などをした。 パムが店員でわしが店にクレームをいう客でロールプレイングもやった。 ロールプレイというよりはお店ごっこみたいなノリだったかも(汗)。
終始和やかでフレンドリーな雰囲気でレッスンは終了した。 英会話のあとの予定をパムは聞いてきたので、 わしは渋谷の別な英会話学校へ行くと言った。 そしたら裏切り者呼ばわりされた(汗)。 あれ?Hの話をまだ彼女にしてなかったっけ(冷汗)?? けっこういろんなインストラクターにカミングアウトしたつもりだったが、肝心のパムにはまだ言ってなかったのだ。 他のインストラクターはとても好意的に話を聞いてくれたけど、 こんなに露骨に攻撃されるのは初めてだ。しかも相手はパムだ。
「ベストなスクールはN?それともH?」
とたたみかけてくるパム。
「Nでしょ?」
とさらに駄目押ししてくるも、わしはそれに素直に頷けなかった。 もしかすると、ここからすでに計画は雰囲気的にツマズキ始めていたのかもしれない。
教室を出て行こうとするパムを呼び止め、わしはカバンの中をゴソゴソ。 コンサートの切符を一生懸命探すもこういうときに限ってなかなか見つからない。 パムはまた何かもらえると思って、子供みたいに期待する表情。 「11月13日はヒマ?」と思い切って訊いてみる。 パムは「う〜ん、その日は中国へ行ってるかも知れない」
うそ〜!だめか〜!!
「なんで?」とパム。
「実はSir Paul McCartneyの東京ドーム公演があるんだけど一緒に行きませんか?」
彼女の顔から笑みがサッと消え、こう言い放った。
"I can't date students!!"
ちなみに英国人なのでcan'tは「かんと」になります(呑気に解説してる場合か!?)。 お決まりの"See you"も言わずスタスタとスタッフルームへ去って行った。 わしは、彼女の豹変ぶりに凍ってしまい、しばらくその場を動けなかった。 壮大なる計画はあえなく玉砕。
鈍器で殴られたようなショックから立ち直れないまま渋谷のHへ。 もし、まっすぐうちに帰ってひきこもってしまったら、また重度の鬱病になってしまうような気がしたので、 とにかく体を動かし気を紛らわせることにした。 いつものようにNewsとMovieにでるも、心ここにあらず状態でボロボロ。 Newsはバイオリンを作る楽器職人のお話であった。 こういうときに限って聞き取りを当てられてしまう。 まともに答えることができず、周りから失笑と冷たい視線が刺さりました(泣)。 あの精神状態ではそれどころじゃなかっただべさ!といちおう言い訳しておこう。
Movieで「勘違いしないで→"Don't get me wrong."」を当てられ、サクっと答えることができた。おかげでようやっと初めてINAさんから「正解で〜す!」をいただけた。でも、なんの慰めにもならなかった。
うちに帰ったあとはヤケ酒で飲んだくれたことは言うまでもありません。 掲示板にも書いたけれど、本気でほいりげの閉鎖を考えた夜であった。